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毎年Macを使ってe-Taxをしてます。失敗や思わぬ落とし穴などがあって大変です。
環境(2015年):MacOS10.9.5 Safari7.1.3で送信確認できました。
環境(2016年):MacOS10.9.5 Safari9.0.3で何とか送信終了。
環境(2017年):MacOS10.12.3 Safari10.0.3、結論:FireFoxで無事送信(設定次第ではSafari10でもOK)
環境(2018年):MacOS10.13.3 Safari11.0.3でチャレンジ(無事Safariで送信成功)
環境(2019年):MacOS10.14.3/Mojave/Safari12.0.3 パスワード方式で無事送信成功
環境(2020年):MacOS10.15.2/Catalina/Safari13.0.4 今回もパスワード方式で提出済み(特に問題なし)
環境(2021年):MacOS11.2.1/Big Sur/Safari14.0.3/IDパスワード方式で提出済(問題なし)
環境(2022年):MacOS11.2.1/Big Sur/Safari14.0.3/IDパスワード方式で提出済(去年と同じ)

2019年(平成30年度用):MacOS 10.14.3 Mojaveインストール、事前準備など

追記:提出済み(2019年2月)の内容についてはこちら


今年の推奨環境を見ると、MacOS 10.14.3 Mojaveも対応していることが分かったのでアップデートしました。
このMacBook Proもかれこれ5年位使っていますが特に問題なく動いています。普段はUbuntuを使っているので、今となってはこのMacはサブマシン/e-Tax用です。

Safari 12のJava対応:
以前のHigh Sierraの段階で何回かアップデートがあり、Safariはバージョン12になっており、MojaveにおいてもSafari 12になっています。
「Safari>環境設定」の画面を開くと以下のような感じ。
左側に「Java」プラグインの項目が見当たりません。前回(2018年3月)は、ここでe-Taxサイトに対して手動で許可を与えないとカードリーダ通信で失敗していました(詳しくは前回参照)。
尚、MacにおけるJavaの設定は「システム環境>Java」のアイコンをクリック。もうブラウザ側で設定することはなくなってしまったようです。


ちなみに前回のe-Tax段階ではSafari 11であり裏技として使っていた画面は以下のようになっていました。
これは、以前(2018年3月当初)のSafari 11のSafari>環境設定の画面です。左側に「Java」プラグイン項目があり、そこでe-Taxサイトに対して「安全なモードで実行」のチェックを外すということが必要でした(詳しくはこちら)。

Safari 12にアップデート後は、「Java」プラグインの項目がなくなってしまったので、この裏技は使えなさそうです。

調べてみると、Safari 12からはセキュリティのためにFlash以外の様々なプラグインは排除されたようです(こちら参照)。
それならJavaアプリは使えなくなったとかというと以下(こちらより抜粋)が手がかりになるのでは。

JavaアプリケーションはWebブラウザを使用して、Web Startアプリケーションとして(起動後はブラウザと対話しません)またはJavaアプレットとして(ブラウザと対話することがあります)提供されます。この変更は、Web Startアプリケーションには影響せず、アプレットにのみ影響します。

上記はChromeに関してですが、 Chromeは早くからJavaアプリをサポートしなくなり、Safariも12から同じようにサポートしなくなったようです。最新版のFirefoxもサポートしなくなったと思います。
ここに書いてあるように、起動後はブラウザと対話しないため別窓としてJavaアプリが単独で機能するのだと思います。


もうJavaは不要?:
いずれにせよ、これまでの裏技は使えなくなったというか、裏技自体必要なくなったのかもしれません。
実際、「マイナンバーカード+カードリーダ」の際にJavaアプリを使っていたので、今年から導入された「パスワード方式」に変更してしまえば、「マイナンバーカード+カードリーダ」ならびに「Java」自体も不要となり、これまでのような通信トラブルもなくなるはず。
ちなみに、例年通り「マイナンバーカード+カードリーダ」も使用可能のようです。

毎年e-Taxの仕様が改定されるで、今年の事前準備について調べてみようと思います(去年の一連の手続きについてはこちら)。


e-Taxの種類について:
まず「e-Tax」と言ってもいくつか種類があるようです。毎年改定されるため、いまだに全貌がつかめないというか、改定されても過去の方法(不便な方法)も混在しているため紛らわしい。

まずトップページ左下の以下の項目を見るといいのかもしれません。

あいかわらずトップページはごちゃごちゃしているので、ここにすぐに目が行くかどうかは分かりませんが、とりあえず4種類あるようです。

・確定申告等作成コーナー:Windows/Mac(Web上で作成)一部Android/iPhoneでも可能
・e-Taxソフト(Web版):Windows/Mac対応
・e-Taxソフト(SP版):スマホ用(機能が限られておりほぼ使えない)
・e-Taxソフト(ダウンロード版):Windowsのみ対応

一見「e-Taxソフト(Web版)」かなと思いますが、Macなら一番上の「確定申告等作成コーナー」を選択するのがベストだと思います。


それぞれの推奨環境(Macについて):

「確定申告等作成コーナー」
今回スッキリしたデザインになったコーナー。例年これを利用しています。Macならここで書類作成して提出。
マイナンバーカード方式/ID・パスワード方式ともに
OS:
Mac OS 10.11(El Capitan)
Mac OS 10.12(Sierra)
Mac OS 10.13(High Sierra)
Mac OS 10.14(Mojave)

ブラウザ:
Safari 11.1
Safari 12.0
PDF閲覧ソフト Adobe Acrobat Reader DC


なお、給与所得だけならスマホからでもできるようです。

iOS: 10.3 / 11.4 / 12.0 / 12.1
ブラウザ: Safari 10.0 / 11.0 / 12.0
PDF閲覧: Safari PDF Viewer

Android: 6.0 / 7.0 / 7.1 / 8.0 / 8.1 / 9.0
ブラウザ: Google Chrome 70
PDF閲覧: Adobe Acrobat Reader DC


「e-Taxソフト(Web版)」
使ったことはないけれども一応Macにも対応しているらしい。おそらくやや古いソフト(Mojave未対応)。使っている人もいるのかもしれませんが、先ほどの「確定申告等作成コーナー」があるので個人的にはこのソフトは不要。「Web版」と書いてあるので、存在そのものが紛らわしい。
尚、「確定申告書等作成コーナー」との違いについてはこちら

OS: Mac OS 10.11、ブラウザ: Safari 11.1
PDF閲覧: Adobe Acrobat Reader DC

※ e-Taxソフト(WEB版)のみ使用
Mac OS 10.12
Mac OS 10.13

以下の申請などができるらしい(青色申告書類作成はできないはず)。

申告・申請・納税
納付情報を登録する   
 納付情報登録依頼  (納税手続の開始)

納税証明書の交付請求を行う 
 納税証明書の交付請求(署名省略分)
 納税証明書の交付請求(書面交付用)
 納税証明書の交付請求(電子交付用)

徴収高計算書を提出する 
 給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書(一般)
 給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書(納期特例分)
 報酬・料金等の所得税徴収高計算書
 利子等の所得税徴収高計算書
 配当等の所得税徴収高計算書
 定期積金の給付補てん金等の所得税徴収高計算書
 非居住者・外国法人の所得についての所得税徴収高計算書
 償還差益の所得税徴収高計算書
 上場株式等の源泉徴収選択口座内調整所得金額及び源泉徴収選択口座内配当等
 又は未成年者口座等において契約不履行等事由が生じた場合の所得税徴収高計算書
 割引債の償還金に係る差益金額の所得税徴収高計算書

法定調書を提出する
 給与所得の源泉徴収票等の法定調書(及び同合計表)の提出
 給与所得の源泉徴収票等の法定調書(及び同合計表)の提出
 支払調書等合計表付表(e-Tax提出分)


「e-Taxソフト(SP版)」
スマホでできそうですが、機能が限定されているのでほぼ使えない。「確定申告等作成コーナー」のスマホ画面対応があるので、そちらを使った方がいい。おそらく開発も停滞しているのでは?たぶんそのうち撤去されるか、「確定申告等作成コーナー」に統合されるのではないでしょうか。

OS: Android 6.0~8.1、 ブラウザ: Google Chrome
OS: iPhone iOS 10.3、  ブラウザ: Safari
OS: iPhone iOS 11.4、  ブラウザ: Safari


「e-Taxソフト(ダウンロード版)」
Windows版のみなのでMacには無関係。確か当初からあるソフトだろうと思われます。ダウンロードするのでどちらかというとオフラインでも使えるという古いタイプのソフトではないでしょうか。それでも一通りの作業ができるらしいので不便ではないのかも。


事前準備(Mac)について:
今年から導入された「パスワード方式」と「確定申告等作成コーナー」を使えば特に事前準備は必要なさそうですが、去年までと同じように「マイナンバーカード+カードリーダ」なら、ドライバや証明書などの事前インストールなどが必要そうです。

e-Taxを初めて利用する場合:
e-Taxを利用するには、マイナンバーカード+カードリーダと利用者識別番号(e-Taxのアカウントのようなもの:16桁の番号)が必要です。こちらのページを参考に下準備をして登録します。
尚、今年から導入された「パスワード方式」であれば、利用者識別番号(パスワード)だけで済みます。

以下からは、利用者識別番号を取得した前提での手続きです。


まずトップページの「平成30年分 確定申告特集」をクリックして先に進みます。

そうすると、「マイナンバーカード方式」か「パスワード方式」の選択画面がでてくるので、従来通り「マイナンバーカード+カードリーダ」を使うのであれば「マイナンバー方式」のほうをクリックすると詳しい手順のページが出てきます。

マイナンバーカード方式のMac推奨環境:
Macintosh 環境
Mac OS 10.11 (El Capitan)
Mac OS 10.12 (Sierra)
Mac OS 10.13 (High Sierra)
Mac OS 10.14 (Mojave)
ブラウザ Safari 11.1
Safari 12.0
PDF閲覧 Adobe Acrobat Reader DC

「STEP 4 事前準備セットアップ」に、以下の項目があるので、
ここの「事前準備セットアップの適応手順はこちら」をクリックするとPDFの説明が出てきます。今回からか、インストールパッケージでほぼ一発でインストールできそうです。かなり便利になったと思いますが、「パスワード方式」にすればこの手間も不要になるはず。

あとは以下のページから、

確定申告書等作成コーナー」をクリック。

そうすると、このページにきます。あとは「作成開始」をクリック。
尚、この「確定申告書等作成コーナー」は、トップページの以下の赤丸のところから来れます。

2019提出用(平成30年度用)のe-Tax/スマホ対応について

まだ提出しませんが、2019年1月中旬も過ぎたので事前にいろいろe-Tax(2019提出用/平成30年度用)についてチェックしてみました。

追記:提出済み(2019年2月)の内容についてはこちら

スマホ版(e-Tax/SP版)はまだ一部の機能しか対応していないためダメですが、PC版をスマホ(あるいはタブレット)でできないか?というあたりが気になります。

パソコンでe-Taxする場合は、前回書いたように
・「パスワード方式」によりカードリーダ等が不要になったこと
・操作画面がシンプルに改良されたこと
など、少しは使いやすくなったのかもしれません。

もはやゲーム攻略のようになってしまったe-Taxですが、今回のチャレンジとして:
・MacOS Mojave/Safariで提出(あえて最新バージョンで)
あわよくば、
・スマホで提出(SP版ではなくPC版から)
してみたいものです。

今回はそれの準備調査といったところです。
ということで、このブログのタイトルも2019年用に変えておこうと思います。


PC版:
まずはPC版から見ていきます。
いつものようにe-Taxのトップページからアクセスしてみました。
まず気になる点としては、いまだにアドレスとしてセキュアではない「http://」を使っているところでしょうか。今時「https://」でないというのも不思議です。
トップページ左下の「確定申告申告書等作成コーナー」ボタンで先に進みます。
ちなみに、以下からのページではセキュアな「https://」になるようです。
ブラウザはSafari 12.0.2です。

フラットデザイン:
どうやらフラットデザインになったようです。
「作成開始」をクリック。

この画面もフラットデザイン。
「e-Taxで提出する」をクリック。

ちなみに前回までのデザインはというと、
角丸のボタンやイメージキャラなども描かれていて、ファンシーで何やら楽しそうな感じ。いずれにせよ情報量が多くごちゃごちゃしています。豊かさやにぎやかさを好むタイプという感じでしょうか。

パスワード方式:
「e-Taxで提出する」をクリックすると以下の画面が現れます。
ここで今回導入された「パスワード方式」が登場します。
左の「マイナンバーカード方式」を選択すれば去年までと同じようにカードリーダを接続してマイナンバーカード読み込みとなりますが、前回「パスワード方式」を登録してきたので右側をクリックします。
これで今まで煩わしかったカードリーダドライバや証明書等の不具合から回避できます。おそらく送信アプリとして使用していたJavaも不要になるのではないでしょうか。

尚「パスワード方式」の届出はこのページ右下からも行えるようです。



MacOS Mojave対応:
先に進むと以下のような対応環境ついての画面が出てきます。
どうやら「MacOS Mojave」にも対応しているようです。「Mojave」未対応を懸念していたため現段階では「High Sierra」のままです。あとで「Mojave」にアップグレードしてみようと思います(最新の環境で可能かどうか確かめる意味でも)。
追記:その後すぐに「Mojave」にアップグレードしました。

画面右下の「利用規約に同意して次へ」をクリック。

パスワード入力(要パスワード登録):
そうすると利用者識別番号とパスワード入力の画面にきます。
パスワードは去年まで使っていた利用者識別番号のパスワードと同じです(要「パスワード方式」の届出)。

利用者識別番号とパスワード入力して先へ進むとこの画面がでてきます。
画面下「OK」ボタンをクリック。

登録情報の画面が出てきます(もう既に各項目記載されています)。
画面下には、過去の情報(平成26〜29年度)を参照できるチェックボタンもあります。変更など必要であれば「訂正・変更」ボタンをクリック。
先に進むには「申告書等を作成」をクリック。

「平成30年分の申告書等の作成」をクリックするとこのように展開します。
あとは必要な書類作成に向かうだけです。
確かにデザインはすっきりして見やすいといった印象。
ちなみに、以前の画面は以下。色もややどぎつい。
いつもは青い「決算書・収支内訳書」から開始しているので、ここをクリック。

古いデザインに戻ってしまう:
すると、古いデザインに戻ってしまいました。すっきりしたデザインは先ほどのところまでのようです(残念)。今年の改良というのはここまでだったのか。
しかたなく「作成開始」をクリック。

古いデザインでもあるけれど、先ほどもe-Taxで送信するか印刷提出するかの確認画面があったはず。重複する確認画面は前回もくどかったので、このあたりも改良して欲しい。
各項目にチェックを入れ「入力終了(次へ)>」をクリック。このボタンも「次へ」だけでいいのでは?とにかく重複表現や重複手続きが多すぎる。

一番上の「青色申告決算書(一般用)」の「入力する」をクリック。
ちなみにここで何も入力せずに画面右下の「入力終了(次へ)>」をクリックすると、
こんな画面がでてくるので、間違って先に進んでしまっても大丈夫そうです。

「青色申告決算書(一般用)」をクリックすると、ようやく実際の書類作成ページにたどり着きました。

ということで具体的な書類作成をしていないので、送信画面までのチェックはできませんでしたが、とりあえず最初の流れはわかりました。


スマホ版(SP版):
さてスマホ版ですが、最初に書いたようにまだ全ての申告には未対応のようで、PC版e-Taxの代わりに使うことはできないようです。
ちなみにAndroidで試してみます。
まずトップページにアクセスすると、一番上に目立つ「スマートフォン版で見る」をタップ。

「e-Taxソフト(SP版)はこちら▶︎」をクリック。
どうやら従来のSP版(SmartPhone版)のようです。

利用者識別番号とパスワード入力画面が出てきました。
これも「パスワード方式」に登録していないと使えないはず。
「ログイン」すると、

利用者のメインページにアクセスしました。
ここで、「利用者情報」の確認や変更などができますが、「申請・納税」をタップしても、

このような内容のことしかできないようです。いわゆる確定申告や青色申告の決算書・収支内訳書などはできない模様。
ということで、ここで行き止まりでしょうか。


スマホでPC版を操作
SP版は使えなさそうなので、PC版をスマホでもできないか?
再度e-Taxのトップページに戻り、
PCの時と同じようにの赤丸の「確定申告申告書等作成コーナー」をタップ。
ちなみに赤丸の2つ下のボタンは先ほどのSP版。

このようなスマホに対応した画面に移行します。これはSP版ではなく、通常版(PC版)がスマホに対応しているという感じです(SP版の存在が紛らわしい)。
「作成開始」をタップ。
そうすると、以下のような質問画面に移行します。
ここで、2番目の質問である「給与以外に申告する収入がありますか。」に対して「はい」を選択すると、このように「〜PC版をご利用ください。」と出てきます。

ちなみに国税庁のこのPDFにはスマホによる提出方法の一連の流れが書いてあります。もし2番目の質問で「いいえ」を答えていれば、さらに画面は続いて、最終的に「送信」画面までいくようです。しかし、給与以外の収入がある人にとっては上記画面ではじかれてしまい、いつも通りPCで提出となりそうです。

ということで、スマホではもうこれ以上無理っぽいですが「PC版へ」をタップすると、画面は小さくなって先ほどのPC版同様以下の画面。
「e-Taxで提出する」をタップ。

そうすると、推奨環境の画面に移動します。
Android 6〜9、Google Chrome 70が対応しているようなので大丈夫そうです。
画面右下「利用規約に同意して次へ」をタップ。

利用者識別番号とパスワードの画面です(要:パスワード方式)。
入力して「次へ」。


「OK」をタップで「登録情報の画面」に移行し、内容確認や訂正を行うことができます。
さらに画面を進むと、ようやく「作成開始」ボタン。

「作成開始」をタップすると、

また古いデザインに戻ってしまいましたが、右側の赤い方の「作成開始」をタップして先に進みます。

e-Taxによる提出、生年月日の確認をして、次へ。

どうやら書類入力画面までたどり着けました。
最終的な「送信」まで試してないので本当に使えるかどうか分かりませんが、もしかするとスマホでもPC版から操作可能かもしれません(推奨環境でも対応していたので)。

このあたりは次回試してみたいと思います。最初にスマホで試してみて、ダメならパソコンから送信してみたいと思います。
無理してスマホでe-Taxをせずパソコンでやってしまえばいいのですが、確定申告自体面倒なので、何か面白みを求めないと捗らないといったところです。