昨日、外出した際にたまたま税務署の近くを通ったので、ひとつ疑問に思っていたことを質問しに行ってみました。
利用者識別番号のオンライン登録
質問は、利用者識別番号の取得方法についてです。私の場合、かなり前に取得したのですが、そのときはまだ必要事項を記入した書類を郵送し、数週間後に利用者識別番号が郵送されてくるという感じでした。今年のe-Taxのサイトを見ると、いつのまにかオンラインで登録申請できるようになっていました(実は去年それをやっていたのですが、以下に)。税務署の係員が言うには、オンラインで登録後すぐにe-Taxを開始できると言っていましたので、利用者識別番号が郵送されてくるまで数週間待つ必要もなくなったというわけです。この部分は進化したなあと感心しました。
去年(2015年)の失敗
実は、去年(2015年)、それまで(2014年まで)使っていた利用者識別番号を一旦消去して、新たにつくりかえしました。e-Taxの新しいアカウントをつくりかえたという感じです。というのは、去年は去年で、それまで使っていた古いMacBook OS10.6.8ではe-Taxには対応できなくなっており、新しいMacBook Proに乗り換えし、再度e-Taxの準備セットアップから始めてトラブル続出でした。パスワードもロックされ、なかなか送信できない状態。しかも締め切り間際。
住基カードのロック解除も2回行ったと思います。さらには最後の送信画面のところで、いろいろいじっているうちに利用者識別番号のパスワードすらロックされてしまいました。そこで、税務署にもロック解除しに行くことになったのですが、新しいパスワードは郵送で1〜2週間後に届くと言われました。それじゃ、確定申告の締め切り日に間に合わない。どうしたらいいかと相談すると、「今回はe-Taxは諦めて書面提出して下さい」と勧められました。
裏技
しかし、せっかくここまでe-Taxの入力も済んで保存データもあるし、あとは最後の送信だけなのに、また全部やり直しってのも納得できませんでした。しかも締め切り日間際のために書面提出の列も長い。完了するまで1時間はかかるかもしれないと言われた。ほんの数分で終わるはずの送信作業ができないために、また数時間費やすのも本末転倒だろうと。
そんなことを税務署の人に言っていたら、確かに気の毒だなという感じで、「ひとつだけ方法があります」と言われました。
それは、いままでのe-Taxアカウント(利用者識別番号)を廃棄して、新たにアカウントを作り直すということでした。1〜2週間もパスワード郵送のために待つ必要もなく、そして税務署のこの長蛇の列に並ぶこともなく、早ければ10分くらいでできるというものでした。アカウントの破棄の仕方と新たな申請の仕方を教えてもらって、持ち込んでいた自分のMacBookでその手続きをしました。アカウントはすぐに出来上がり、引き続きデータ送信までの作業にとりかかりました。もちろん新パスワードも念入りにメモっておきました。
そして、データ読み込み?送信?
ただ疑問に思ったのは、前のアカウントで保存したデータが、新たなアカウントで読み込みできるのかということです。その部分については、多少税務署の人も半信半疑でしたが、結果的には読み込み可能でした。つまり、保存データは利用者識別番号には依存していないデータ形式ということでした。アカウント番号(利用者識別番号)は変わってしまいましたが、引き続き作業が可能となり、最後の送信画面。パスワード要求画面にも細心の注意を払って間違えないように入力。無事終了。一発逆転という感じでした。10分程度の作業(Wi-fiは税務署のではなくて、自分のモバイルWi-fi使用です)。
もし書面提出へ切り替えていれば、持ち帰って新たに作業し、そして長蛇の列の税務署へ再度行くともなれば、もう1日かかっていたところでした。
今年(2016年)の税務署の様子
そんな去年のことを思い出しながら、税務署内の様子を眺めていましたが、相変わらずこの時期は人があふれていました。e-Taxコーナーには、パソコンが30台くらいは並んでおり、満員状態。おそらく一人1時間は作業にかかるはず。さらに、それを待つために並んでいる人たちも。聞いてみると、1時間以上並ばないとダメらしい。
問題なく自宅でe-Tax送信までたどりつければ、e-Taxの本来のよさが発揮できるのだろうけど、いろんな問題を抱えて税務署でアドバイス受けながら作業することになれば、書面提出したほうが結局早いという感じ。税務署の人も遠回しに、ここに来て作業するより書面提出のほうがいいですよと苦笑いしながら言っていました。
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